会長挨拶

香川県司法書士会 会長 森塚 幸範

「市民の身近なくらしの中の法律家」司法書士

  香川県司法書士のホームページにアクセスしていただき、誠にありがとうございます。

  1872年(明治5年)に制度化された司法書士制度は、2022年(令和4年)8月3日をもって発足150年を迎えます。

  司法書士に与えられた使命は、業務を通じて、国民の権利を擁護し、もって自由かつ公正な社会の形成に寄与する、というものです。

   司法書士の業務は、土地や建物の売買、相続などの不動産登記や会社法人の設立、役員変更などの商業登記をはじめとする登記業務を専門的に行っています。その登記業務を通じて、不動産取引の安全や企業・法人の公示機能の充実をはかり、登記制度の信頼性を支えております。

 登記手続きのほかにも、訴状等の裁判所に提出する書類の作成代理業務を行っています。また、平成15年からは、法務大臣の認定を受けた司法書士が、身近な法的トラブルの問題解決のため、簡易裁判所における訴額140万円以下の訴訟、民事調停等の訴訟代理人として、積極的に取り組んでいます。 併せて、多くの会員が相続財産管理人、不在者財産管理人、調停委員等としても活躍しており、その活動は多岐に渡っております。

  近年、高齢化社会、日常生活におけるトラブルの多様化の中、高齢者や障がい者などの成年後見人等として、その権利擁護のための財産管理に積極的に取り組んでいます。

  香川県司法書士会では、県内3か所に「相談センター」を設置し、相談会を開催して多くの皆さまからご利用いただいております。最近では、相続に関する相談が増加傾向にあります。令和3年4月21日に民法等の一部を改正する法律が、参議院において可決されました。今後、相続登記の義務化を含む、これまでにない新たな制度の導入により、国全体、国民全体に注目が集まる状況にあります。司法書士は長年の相続登記手続を通じて培ってきたノウハウをもとに、相続に関する手続や問題解決は得意とする分野です。お気軽にご相談下さい。

 話し合いによる問題解決を目指すため、法務大臣の認証を受けて「香川県司法書士会調停センター」を運営しております。さまざまなトラブルについて、当事者がお互いに納得できるような解決方法を見つけるために、司法書士をまじえて話し合うことができますので、問題解決の手段としてご利用ください。

 さらには、地元香川大学の法律講座等への講師派遣や同大学法学部の学生らを対象とした司法書士を通じて次世代の育成を図り、新たに問題化している「空き家問題」、「所有権不明土地問題」への対策にも、香川県及び県内市町と連携しながら相談員を派遣するなど、時代や社会のニーズに沿うよう努めております。

  現在、当会には約180名の会員が在籍し、県内各地に事務所を構えていますので、どうぞお気軽に最寄りの司法書士をお訪ねください。

 このホームページを通じてさらに多くの方々に「司法書士」の仕事や活動に触れていただければ幸いです。

私たち司法書士は、これからも「身近なくらしの中の法律家」として、市民の皆さまのご期待に添えるよう尽力してまいります。


                                                             香川県司法書士会会長 髙嶋 由昌